« 仕事は楽しいかね? | メイン | Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス"成功請負人"たちの考え方 »

リサイクル幻想

最近自分的にエコブームが到来しています。
が、たとえ自分のブームであってもブームには乗らない主義なので、相変わらずティッシュは無駄に使っていますし、シャワーは結構流しっぱなしですし、紙は無駄遣いしまくりです。偽善者上等。

とは言え、少しずつでもなんかやってみれば、心持が変わるかもしれない、と思ってマイ箸を購入して使ってみたり、細かく少しずつやってみています。人間の心など、ちょっとした環境の変化、物質の変化であっさり変わってしまうものです。自分を心を変えるにはまず行動から。

という感じで動いているのですが、日本のリサイクルのアポっぷりを伝え聞くにつれ、少々興味が出てきましたのでこんな本を読んでみました。
いかに日本のリサイクルが幻想に基づく空虚なものかを語った本です。

矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾・・・・
これを読むと、地球を滅ぼすか人間社会が滅びるか、どちらかしかないような気がしてきます。

「消費者の立場では何もできない」というのはよく聞く言葉で、私自身もよく言う言葉でした。しかし、立場を変えて企業から見ると「消費者・社会が望まないものはできない」というのも真実のようです。望まれないものは資本主義下では成立しないからです。

結局、まずは100年からにわたって作り上げられた「消費者の意識」を変えるというところからやっていくしか手はないんでしょうね。ということであるならば、昨今のリサイクルブームというのは、直接的な環境への貢献という点ではおろかなことでも、消費者意識を変えるという点では大いにやるべきことなんですね。後はその意識を「局地的なリサイクルではなく、地球全体にとって」正しい方向に修正してあげることができればいい。
もっとも、今の速度で動いてもとても追いつかないのかな、とも思いますが・・・

さて、この本を読んで、自分の行動範囲内で自分にできること、を下記のように考えました。

・なるべくものは買わない。使わない。
・買うならなるべく中古品、また循環型の資源でできたものを。
・でも使ったものに関してのリサイクルとかはあんまり気にしない。リサイクルで無駄に資源使われちゃたまらない。
・上記を気にしつつ、とにかく普通に暮らす。

ま、そんな感じですかね。上記を守って暮らせていれば、意識というやつも周り含めて多少は変わっていくことでしょう。精神を変えるにはまず行動から、です。


※気になるコトバ

・宇宙船地球号=地球は宇宙に浮かぶ小さな宇宙船であり、限りある境界条件を持っている存在であるという考え
⇒NHKの番組名かと思っていたんですが、違ったみたいです。あまりに地球がでかいものだから忘れがちですが、ありとあらゆるものには限界があり、NASAのスペースシャトルをでっかくしたものでしかないんですね。限界は必ずある、って普段は忘れています。

・下位の用途がない矛盾
⇒ものは必ず劣化する。劣化したものをリサイクルするには、元のものより下位のものに転換する必要があるが、下位のものはそんなにたくさんイラナイ。(上位のもの=テレビとか、下位のもの=公園のベンチとか)

・リサイクルという行為は「消費する国で再び生産する」
⇒国内にものを入れ続け、出て行かないということなので、本来は貿易とリサイクルは矛盾する。じゃぁ、ごみを輸出する?

・持続性のある資源を繰り返し使うために、持続性のない資源を消費する行為
⇒持続性のある資源=紙、持続性のない資産=石油。これを続ければ石油は必ず無くなる。石油は復活しないから。紙は人の力でも森を育てれば取り戻せる。だったら再生紙ってやらないほうがいいんじゃ?
⇒途上国で森が減少する原因のうち、紙が原因のものはたったの3%

・ペットボトルをリサイクルしようとすると、かなり理想的にリサイクルが進んでも、???四倍近く石油を使うことになります。
⇒リサイクル率の計算のときに、運搬に使うトラックのガソリンなどが含まれていないことにより発生する勘違い。結果分別することで無駄に石油を使っている、という根本的な矛盾。


・リサイクルは環境を守り資源の枯渇を防ぐことをその目的としているので、環境にやさしいことを標榜する製造メーカーは「製造量、販売量を少なくする。製品の寿命を延ばす」ことに全力を尽くすはずです。 しかし、現実には本音で減産、販売量の減少を目標としている会社はまずありません。
⇒資本主義下では解決できない根本的な矛盾。儲けを減らすことが求められる社会。そんなものが実現できるんでしょうか・・・

・すべての石油はプラスチックに
⇒「石油→プラスチック→燃やす」こういう経路を通って最終的に熱エネルギーにするのが、全体でみると一番効率がいいようです。

・「プラスチックは燃やしてよいか」という問いに大してはもちろん「できる限り燃やしてください」と答えるのが正しいのです
⇒少し前までプラスチックは燃えないゴミ、でしたよね・・・

・真の循環を築くには 「解答の一 ? 人工の鉱山を作る」
⇒再利用するべきもの(石油などの遺産型の資源)を全てごちゃ混ぜにして一箇所に集約して燃やし電力を作った後、灰にしてひとつの鉱山を作ってしまう。ゆくゆくは鉱山から資源を取り出して、製品を作っていく
⇒鉱山から出る、ある程度の毒を、日本の国民が許容できるかどうか、それが重要。(結局は誰が毒をかぶるか、という問題になっているのだが、他国に毒をかぶせることに慣れている日本人は、自分が毒をかぶることを受け入れられないのでは・・・?)

・真の循環を築くには 「解答の二 ? 長寿材料を選び長寿設計をする」
⇒ものをなるべく作らない、ということ。
⇒日本の技術ならできるはずだが、日本の社会ではこれができない。これまた矛盾。

・真の循環を築くには 「解答の三 ? 日本の気候・風土を利用する」
・真の循環を築くには 「解答の四 ? 情報の物質削減効果を利用する」

・人類の活動を制限する最終的なものは「太陽の光の量」であること、それ以外のものとしては「遺産(型の資源・石油等)」と「核融合」の2つしかない ??? 石油、石炭、鉄鉱石などは、「遺産」である以上「持続性」とは矛盾するので、その使用量を無限小にしなければならない ???
⇒だから、原子力発電は超重要。人間が自然から得られるもの以上の生活を望むのであれば、自然から得られるエネルギーだけでは足りないのは必然。それでも循環型社会を作るならば、原子力しか使えるものが残っていない。

About

2008年3月11日 14:18に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「仕事は楽しいかね?」です。

次の投稿は「Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス"成功請負人"たちの考え方」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。