コンピューター業界の巨象、IBMを消滅の危機から救ったルイス・ガースナーCEOの回顧録。
経営者の本はよく読むが、ベンチャーの本であったり、今は巨大企業でもはじめは町工場でした、みたいな本が多い。
しかし、この本はスタート地点から違う。ガースナーがCEOになったときにすでに数十万人の社員が世界中にいて、そして数十万人が苦しんでいた。
つまり、イカダを作って荒波に向かって漕ぎ出していく話ではなく、戦艦大和の船底にあいた穴を塞いで沈没を防ぎ、大砲を発射可能なようにメンテナンスするような話です。
中小企業の社長、さらに言えばそこいらの大企業の社長とも考えていることのスケールが違う。いい意味でも悪い意味でも違わざるを得ない。
IBMという唯一無二の巨大さを持つ企業のCEO以外にはこの本は絶対にかけない。
読んでおいて損はない一冊でした。